STUDENT VISA

学生ビザ(サブクラス500)は、オーストラリアの教育機関にて3ヶ月以上の就学を予定している人が対象です。3ヶ月未満の就学予定者はETA’sビザ(3ヶ月までの就学を許可)で渡航することができます。また学生ビザでの渡航者は必ず政府公認校での就学が義務付けられているため、非公認校での就学の場合はETA’sビザかワーキングホリデービザを取得して渡航します。

オーストラリアの学生ビザは2週間に40時間まで(学校の休み中は無制限)就労することが許可されています。これは他国にはない珍しいシステムで、滞在中に現場就労によってより高度な知識を得ることができるほか、空き時間を使って働くことで生活に必要な費用を稼ぐこともできます。学生ビザの取得目的は「就学」ですから、就労目的の渡航は別のビザを申請する必要があります。

学生ビザを申請する際、語学学校のあとに専門学校、または大学など複数の機関で学ぶ場合も一度で行うことができます。語学力不足を補うために語学学校へ行ってから、次の進学先でより高度な専門分野を学ぶといったケースがこれに当たります。最初の学生ビザ申請時に進学先が決まっていない場合は、オーストラリアへ渡航してから学生ビザの延長手続きを行います。

●学生ビザの概要

ビザタイプ電子渡航許可タイプ(e-Visa)
パスポート申請対象国の、有効なパスポートを保持していること
ビザ有効期限就学期間プラス1ヶ月もしくは2ヶ月
就学期間が10ヶ月未満の場合は帰国準備期間として1ヶ月、就学期間が10ヶ月以上の場合は2ヶ月の準備期間が付与される
ただしPrimary Schoolへの就学の場合は原則最高2年間まで
就学できる学校政府認定校でCRICOSコードを持っている学校およびコース(現地小学校・中/高校を含む)
就労2週間に40時間まで(学校の休み中は時間制限なし)
入学許可証就学する学校から発行された入学許可書 - Confirmation of Enrolment (CoE)がビザ申請の際に必要
保険海外留学生保険(OSHC)への加入が義務付けられている
未成年の単独渡航Welfare Arrangementに関する証明が必要
一般的には就学校が認める滞在先(主にホームステイ)で保護者/ガーディアンがいることを証明するための書類
扶養家族/保護者の同行一定の条件を満たした上で、扶養家族や保護者の同行が許可されている

※上記概要は2020年5月1日現在のものです。

Langports Sydney 卒業式

学生ビザで学べる学校の種類

English Language School

語学を習得するための最も一般的な留学形式です。コースは一般英語コースのほか、IELTS検定準備コースやケンブリッジ検定対策コースなどの試験対策コース、高校や大学への進学準備コースなどがあります。多くの日本人は一般英語コースからスタートします。英語力が付いた時点で試験対策コースへ移動しても良いでしょう。試験対策コースとは言っても、英語を別の角度から勉強するのが目的で、試験を目的としない人もいます。一般英語コースは1週間から入学ができる語学学校と、2週、4週など複数週を入学最低週数にしている学校があります。試験対策コースは10週や12週ごとのを一区切りにしているのが一般的です。

TAFE/College

TAFEとは、職業訓練教育を中心に行う教育機関で、その数はオーストラリア国内で100校を超え、700近いキャンパスに留学生も含めて約120万人以上の学生が学んでいます。一方、私立の職業訓練校は、観光業、ビジネス、デザインなど、分野を特定している学校が多いのが特徴です。各教育機関が実施するコースやプログラムは、政府の認定を受け、定期的なチェックの下で適切に管理されており、講師陣をはじめカリキュラムや指導内容などの高い水準が守られています。

University/Higher Education

大学教育のシステムは、政府や審査機関によって厳しく管理され、極めて優れた教育環境の中、世界中から集まった学生が、将来、国際舞台で活躍するために、学術性と専門性を磨いています。革新的なアイディアと創造性において世界をリードし、国際的な研究プロジェクトにも多数参加しています。卓越した専門性と認知度の高さは、少ない人口ながらノーベル賞受賞者を16名輩出していることからも明らかでしょう。一般的な学士号を取得するのに3年、オーナー(Honor)と呼ばれる優等学位はさらに1年学びます。